☆自賠責保険とは
現代は車社会と言われています。もしも・・・の時を考えると車を運転する上で保険は必要です。保険には２種類あります。よく耳にするのは任意保険です。もうひとつ自賠責保険というものがあります。自賠責保険とは「自動車損害賠償責任保険法」という法律に基づいて被害者救済を目的とした車両の所有者に必ず加入義務を負わせた強制保険です。つまりこの保険に加入していなければたとえ車検の無い原付・軽２輪（２５０cc以下）のバイクであっても運転してはいけないのです。つまり公道を走る全ての車両に掛けられる保険です。無保険での運転は交通違反となって6点減点、そして即座に免許停止処分となります。
先に述べたように原付や、軽２輪（２５０cc以下）のバイクには車検がないため、無保険バイクが発生する場合があります。ですから、自賠責への加入や継続は自分でしなければなりません。いわゆる自己責任です。実際自賠責保険の未加入が１０％近くあると言われているので、未加入・加入証明書の不携帯・そしてうっかり期限が切れてしまった！！なんてことが無いよう皆さんも十分注意して下さい。ナンバープレートに保険の満期年月を示すステッカー（保険標章）が貼ってあります。満期日の確認をしておくことをお勧めします。
☆原付の自賠責保険料〜改定版
ここでは原付バイクの保険料について説明します。自賠責保険は本土、沖縄、本土離島、離島と分けられそれぞれ一律です。
250cc以下バイクの自賠責保険料表（本土用）平成20年4月1日以降始期契約に適用
（本土以外の保険料は保険会社や国土交通省などのホームページを参照してください。）
車種 ＼ 保険期間 60ヶ月 48ヶ月 36ヶ月 24ヶ月 12ヶ月
原動機付自転車 原付 14,070 12,340 10,580 8,790 6,960
軽（検査対象外車） 22,050 18,790 15,470 12,080 8,620
加入期間が長いほど割引率もよくなります。また解約が出来ることをご存知ですか。 長期間バイクを乗る時は、なるべく長い期間の保険に入るとお得です。長期加入して途中でバイクが壊れた、などで廃車する場合は、中途でも解約ができます。払い戻しされる金額は長期割引の適用を再度計算し直して払い戻しされます。掛けていた保険を新しいバイクに移すことも出来ます。ずっとバイクに乗り続けるのなら長期加入がお得です。
☆原付の自賠責保険加入方法
自賠責保険の加入手続きは、意外と簡単です。損害保険会社、保険代理店（保険代理店登録をしているディーラー各店、車・バイクの販売店、修理工場なども含む）、全国の郵便局でも取り扱っています。原付の自賠責保険は、一部の車種や期間によっては、インターネットからの申し込みや、コンビニエンスストアで取り扱っているところもあります。セブンイレブンのようなコンビニからも、最近は原付の自賠責保険に加入できるようになりました。またインターネットから、バイクの自賠責保険に加入できる損害会社も増えてきました。とても便利ですよね。保険の満期がきたらメールで連絡してくれるサービスをしている会社もあるので、保険会社を選ぶ際にはどのようなサービスがあるのか確認することが大切です。
インターネットで調べる際には任意保険も同時に検索してみてください。任意保険とともに入れば自賠責保険の対象外の部分を補ってくれ保障も厚くなります。これらをじょうずに活用しましょう。申し込みは、保険始期日の「1ヶ月前〜7日前」までとなるのでご注意を！！
☆自賠責保険の保障額
自賠責保険でカバーされる範囲は「対人賠償のみ」です。つまり、他人（第三者）にケガを負わせたり死亡させた場合にのみ適応されます。したがって、いわゆる他人の車を壊したた場合のような対物賠償や運転者自身の傷害などには適応されません。自賠責保険による補償の限度額（被害者1名あたり）は次の通りです。
死亡→３０００万円（葬儀費・逸失利益・慰謝料・・本人および遺族)
後遺障害→４０００万円〜７５万円（後遺症のランクによって異なる）
傷害→１２０万円（治療関係費・文書料・休業損害・慰謝料）
これは保障限度額です。自賠責保険で保障しきれない分は自己負担になります。負担を軽くするためにも任意保険に併せて加入することをお勧めします。しかしひき逃げの場合には相手(加害者)が不明なので自賠責保険の請求先が分かりません。こういった場合には政府保障事業制度から自賠責保険と同じ補償を受けることができます。政府保障事業とは、自動車損害賠償保障法に基づき、自賠責保険(共済)の対象とならないひき逃げ事故や無保険事故の被害者に最終的な救済措置として、法定限度額の範囲内で政府(国土交通省)がその損害をてん補する制度です。